Dommune

昨日、Dommuneでやってたヤン富田さんのライブ。
途中からしか見れてないんだけど、コーネリアス小山田圭吾の脳波とセッションっていうトンデモライブだった。

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こんな感じ。
正直、何やってるかわからないし、これ音楽?っていう感じだった。

音楽って基本的に、ビートがあってメロディーがあってていうものなんだけど、
これはもうパっと聞いたらモールス信号的な何かと別の音が鳴ってるっていう感覚でしかない。
あ、このメロいいなー、とかそういうのは全くない。

途中、演目が変わって「音と光の多元的考察」っていうテーマに。
宇宙をテーマ?にした演目だった。いきなりUFOと宇宙人が現れて宇宙人との会話が曲になってた。
この時おもしろかったのがヤンさんが宇宙人に「『こんにちわ』って言ってよ、はい」とかその後、違うかったらしくてダメだしされて虐げられてた。笑
他にも、「いまのラップ?ラッパーなの?」とか。

この時の曲も宇宙っぽい音を出しまくったもので、もちろんメロとかはない。
いわゆる「現代音楽」っていうやつ。このライブ観ながらすごく考えてた。
音楽ってなんだ?自分もテキトーな音出しながらこれは曲ですって言ったら成り立つのかな?とか。

ジョン・ケージの有名な『4分33秒』とかまさにそれ。
4分33秒なんの音も出さない、何もしない。


John Cage 4'33 - YouTube

こんなの誰でもできる。
気になってなんでこんな曲ができたのかって調べてみたら、

1940年代末のある日、ケージはハーバード大学の無響室を訪れた。ケージは「無音」を聴こうとして無響室に入ったが、彼が後に書いたものによれば、彼は『二つの音を聴いた。一つは高く、一つは低かった。エンジニアにそのことを話すと彼は、高いほうは神経系が働いている音で、低いほうは血液が流れている音だと語った。』ケージは無音を体験しようとして入った場所で、なお音を聴いたことに強い印象を受けた。『私が死ぬまで音があるだろう。それらの音は私の死後も続くだろう。だから音楽の将来を恐れる必要はない。』無音の不可能性をみたという認識が、後の「4分33秒」へ彼を導いた。

ってことらしい。理屈が通ってこういう曲できてる訳だった。

他にも色々考えてて、こういうことやる人ってしっかり音楽理論がわかっててやるからカッコいい納得できる、とか
訳わかんないことしてても本人にはちゃんと論理的に形成されている、わかる人にとってはわかる、自分が無知なだけ、とか。
答えの無いめんどくさい事ばっか考えてた。

で、ライブが終わったんだけど、この後のヤン富田さんの言葉が衝撃だった。

「どうだった?おもしろかった?」

この言葉聴いた瞬間考えてた事、吹っ飛んだ。うおおおおおお、ってなった。
音楽って所詮(言い方悪いけど)娯楽なんだ、って。確かにこのライブ観て色々考えたり、正直引き込まれまくってた。
やってることも実験的ですごく面白いし初めて観るしおもしろかった。音楽についてとか変に考えて悩みまくるのアホらしかった。

この一連の考え方とかも含めて、いいライブだった。

他にも、
『音楽は音を出す時と止める時が大事』って言っててなるほど、と。
DJやる時もそうだもんね。曲を繋ぐ繋がないにしろ曲の最初の1音ってすごく大事。
いくらいい曲ですごく感動する曲だったとしても、出だしポシャったら台無し。

あんまコードとかわかってなくて、理論もイマイチわかんない。
正直、直感で聴いてるとこあるんだけど。これからちゃんと勉強したいなー、と思った。
音楽に関しての事ばっかりなんじゃないんだけど、勉強ってめちゃくちゃ大事だな、と思い始めた。

毎回、そうだけどやっぱりDommuneオモシロイ!
これ無料でいいのか!けど無料がいい!笑